2012/08/13 夏の食べ物の塩分は @名古屋 内科
2012年08月13日
ロンドンオリンピックが閉会しました。我が国は、総メダル数が史上最多!
日本初のメダルや何年ぶりのメダル、といった報道が多かったのは、大いに頑張った証しだったと思います。
まだまだ夏の真っ盛り。前回の続きで、塩分の話題です。
夏の食べ物で、そうめんや冷麦がお好きな方は多いと思います。
そこで考えておくべきは、塩分はどれくらいあるのか、ということです。
夏は熱中症予防のため、塩分を含む飲み物が必要、というのが前回ブログです。
冷麦やそうめんも、もとは塩分補給のための知恵であったと考えています。
そうめんを例にとって、1人分の塩分を計算してみました。
そうめんを生で食べると、相当塩辛いのはご存知でしょうか。
普通に1人分(2束)をゆでて食べるとすると、ゆでる前には食塩3.5~4.0gほど。
ゆでると食塩量は約6分の1になり、0.6~0.7g。
これにそうめんつゆが約50mlとすると、食塩1.6~2.0gほど。
合計で2.2~2.7gほど、となりました。
ラーメンやうどんに比べれば、思ったより少なめ、とも言えます。
ただ、そうめんだけでは満足しないでしょうから、おかずを食べれば、これにプラスアルファの塩分が入ってきます。
そうめんの他に、夏は冷しトマトやスイカに、塩をかけて食べる方も多いと思います。
これも夏の熱中症予防にはよいことです。
ただ、考えてみると、クーラーのなかった昭和初期、国産クーラーが登場し始めた戦後には大いに汗をかいたでしょうから、塩分摂取は当たり前に必要なことでした。
1日中エアコン完備の室内で過ごされる人、移動も車の人には、夏に限って塩分摂取を増やす必要はないことになります。
このあたりのことを、当院では高血圧症の患者さんにお聞きして、必要な場合には尿検査で1日に摂取されている食塩量を推定しています。
たくさん調べてみますと。塩分をしっかり控えている方で1日4g代の前半。
まったく控えていない人では、17gほどのこともあります。
この結果を踏まえて、高血圧治療の際の薬の選択に応用しております。
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