2011/12/25 冬のローカーボ食の意義 @名古屋市 内科

2011/12/25 冬のローカーボ食の意義 @名古屋市 内科

2011年12月26日

世の中はすっかりクリスマスです。皆様にとって、とても楽しいひとときです。
名古屋の当院付近では、遅まきながらインフルエンザ患者さんがちらほらみられます。
本格的インフルエンザシーズンをひかえて、予防にお気をつけ下さい。

さて今回は、この季節における、ローカーボ食の意義について述べます。

ローカーボ食を適用すべきなのは
①糖尿病、②脂質異常症、とくに高トリグリセライド血症と低HDL-コレステロール血症
③単純な肥満(減量希望)の3つですが、これらの患者さんに、ほぼ共通してみられる性格があります。
それは「過食」とも言えますが、正確には「糖質依存」、別名は「炭水化物中毒」ともいいます。
甘いお菓子やソフトドリンクが好きな人、というだけでなく、米・麺類・芋類が大好きな方を含みます。

糖質依存から①②③をすべてみたしてしまったとすればそれは、とりもなおさずメタボリックシンドロームです。
メタボリックシンドロームについて、2011年10月のブログでは「食べ過ぎ、運動不足症候群」と書きましたが、その根底に実は「糖質依存」があり、あまり空腹でないのに食べてしまうとか、黙々と食べ続ける、といった現象があります。

とくに「日本人は米が主食」なんて言葉があることや、健康のためには脂質を控えたほうがいい、といった間違った指導を受けた経験のある患者さんは、昼や夜に白米をどんぶり2杯、といった方もあるくらいです。
結果として①②③のすべて、あるいはいくつかをきたしてしまうのは、必然の結果です。

と、ここまで書きましたが、1回分ではうまく書ききれませんでした。
本当は、どんな人にローカーボ食が適するのか、までを含めて書きたかったのですが、また次回に続きを述べます。

なぜ今、この話題なのかといいますと、お正月といえば、お餅とみかんがおいしい時ではないでしょうか。こたつで正月番組をみながら・・・
その結果、1月に血液検査をすると、血糖値や中性脂肪値、コレステロール値が見事に悪化する患者さんが、毎年多くみられます。

このブログを読んで下さった皆様には、そうなって欲しくない、という気持ちを込めた訳です。
それでは皆様、よいお正月を迎えてください。


愛知県名古屋市千種区にある内科で食事療法による高血圧や糖尿病治療ならむらもとクリニックへ

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