2012/01/22 「乾燥注意報」とインフルエンザの診断の関係 @千種 内科
2012年01月23日
寒い日々が続いております。それに、昨年末からしばらく(24年1月20日まで)雨がなく、ネット上には、「乾燥注意報」なる言葉が多く見受けられます。
名古屋地方気象台によりますと、1月には4日間、乾燥注意報が発令されておりました。
しかし、毎日のように強い乾燥を、誰しも感じておられることと思います。
この異常な乾燥によって懸念されるものは、HP本文中にも書きましたが、内科的にはインフルエンザです。
すでに23年12月16日に、厚生労働省によって、全国的にインフルエンザ流行期に入った、と発表されていましたが、実際には、新年を迎えてからインフルエンザの患者さんが明らかに増えています。
今のところほとんどがA香港型で、多くの患者さんは咳があまり強くないようです。
そのため市販薬で様子をみていて、受診が遅れる患者さんがあります。
しかし、、それが望ましくないことを、再度強調しておきたいと思います。
流行期ですから、列車やバスに乗る時や、各種買い物などの時には、とにかくマスク着用をお勧めします。
インフルエンザの診断においては、詳しい問診が大切と、本文中にも述べました。
ところで、大気の強い乾燥が人間にもたらす影響は、いろいろあります。
皮膚の乾燥による慢性湿疹、口唇の荒れ、手指のひびわれ、喉の違和感など・・・
実際のインフルエンザの患者さんを問診していても、次のようなパターンがよくあります。
「のどのイガイガ感と軽い咳が1週間以上続いていたが、××日からだるくなり、熱が出てふしぶしが痛んで・・・」
この場合、前半の症状は、乾燥によるものだけで、インフルエンザとしての初発症状は、後半の症状、ということになるかと思います。
インフルエンザに混じって、比較的多くみられるのは、12月にも書きましたように、マイコプラズマ感染疑いの患者さん、さらに感染性胃腸炎、そして一般かぜです。
区別は、なかなか難しいものです。
正確な診断のためにも、早めの受診をお勧めします。
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