2012/05/20 世界高血圧デー@名古屋 内科
2012年05月20日
本日は春の穏やかな1日です。世間は、明日の金環日食フィーバーといったところですね。
この陰に隠れて、残念なことにほとんど報道されませんが、5月17日は世界高血圧デーでした。
一般的には知られていませんよね。また、高血圧デーだから何?ぐらいの反響でしょうか。
高血圧の人によい、特定保健用食品(いわゆるトクホ)のお茶のCMで、盛んに「血圧が130超えたら高めのサインです~」と歌っていますね。
あれは、病院・診療所といった医療機関や健診センターで測ったときの、高血圧予備軍(正確には正常高値血圧)の基準ですが、こういったマスメディアの力も借りて、一般の方の、高血圧に対する認識が高くなってゆけばよいなと、切実に思います。
当院の高血圧に対する取り組みとして、家庭血圧を重視して、これを診療所のパソコンにファイルとして残し、いつでも閲覧できるようにしてあることは、HP本文中にも述べました。
家庭血圧測定なしで治療すると、さながら羅針盤なしで航海しているような感じですから、高血圧の患者さんや、正常高値血圧の方は、ぜひ家庭血圧をつけて欲しいと願っています。
朝と夜の血圧に差があり、とくに朝の方が高い場合には24時間自動血圧測定が有用ですが、これで夜間に時々血圧上昇(スリープサージ)がみられる患者さんには、睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるとされています。
睡眠時無呼吸症候群は、高血圧の原因の1つです。
また降圧剤の効果が不十分となる、いわゆる治療抵抗性高血圧の患者さんに多くみられるため、高血圧診療の中で重要な疾患となっています。
そこで当院でも、睡眠時無呼吸症候群の有無を調べるため、終夜睡眠ポリグラフィーという検査ができる機器を、このほど購入しました。
購入した日が奇しくも世界高血圧デーに重なったのは、面白い偶然でした。
今後、これを取り入れて、高血圧症に対してさらに本格的な診療を、と思っています。
たとえ高血圧がなくても、いびきがひどい、と言われたことがある方、日中に突然眠くなることがある方、あるいは昔に比べて疲れやすくなったとか、集中力がなくなったと感じておられる方に、お勧めします。
高度な肥満の方でなくても、発見されることがあります。
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