2012/07/16 渡辺徹さんのこと@名古屋 内科
2012年07月16日
パンダの赤ちゃんは誠に残念でした。まだ名前もないうちの、はかない命でした。
季節はというと、梅雨の晴れ間は暑く、また九州北部では豪雨の被害も深刻ですね。
なかなかいいニュースはないものです。
ちょっと前のニュースになってしまうのですが、
俳優の渡辺徹さんが、平成24年5月18日に心臓カテーテルを使用した血行再建術を受けて、翌5月19日に退院し、6月9日に久しぶりにカメラの前に元気な姿をみせてくれました。
冠動脈枝が完全閉塞状態で、心筋梗塞になる前に命を救われたとのことです。
松村邦弘さんも3年ほど前に、東京マラソン中に心筋梗塞を起こして心停止し、幸いAEDで救急措置を受けて、今では見事に復帰されています。
2人に共通するのは、若くして糖尿病になって、さらに心血管疾患を患ったことです。
今回、渡辺徹さんをテレビでみて、誰もが思ったはずですが、激やせされていました。
なにしろ大食いで知られる渡辺さんは、多い日には6食を平らげた上に、コーラを9リットル(コーラだけで4,100kcalほど)を
飲んでしまったことがあるという武勇伝をお持ちです。
これまでも、奥様の手作りの健康メニューで痩せたり、リバウンドで大量の外食を食べて激太りしたりの繰り返しでした。こういった大食いの人は、糖質過剰、炭水化物中毒、というのは、以前にも述べました。
インタビューの中で渡辺さんは、「お好きなカツどんはもう食べましたか?」と質問され、「カツどんかぁ~。残念ながら、いまはカツ鍋までなんですよね~。カツどんまでまだ行っていないんですよ。」と応えられました。
その受け答えを聞いて、私は直感しました。ここからは報道ではなく、推察ですが、激やせしたのは、厳格な糖質制限食を実行しているからではないか、と思います。
医師に指導されたか、あるいは奥様の判断か?
渡辺さんは、ごはん(白米)に未練がありそうな表情をされていました。
糖尿病患者さんは、心筋梗塞も含めた虚血性心疾患になるリスクが、糖尿病のない人に比べて2倍~4倍と、強い因果関係があります。
渡辺さんのような方は、たとえ白米が好きでも、今度ばかりは今までの食事の間違いに気づいて欲しいと思います。
残りの人生をインスリン注射なしで乗り切るためには、是非糖質制限食を続けていただきたいものです。
慣れてしまえば、そして治療効果が確実に現われれば、喜びに変わるはずなのです。
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