2013/03/17 のんびりと行きましょう @名古屋 内科

2013/03/17 のんびりと行きましょう @名古屋 内科

2013年03月17日

久しぶりになります。今は時期的に、インフルエンザは下火ですが、代わりにスギ花粉症にお悩みの方も多いかと思います。
しかしどちらもマスクが必要、という意味では、備えることは同じですね。
花粉症の薬も進化しており、効果十分で眠気の少ない治療が可能になっています。
薬の必要な方にとっては、あと少し、辛抱の時期と言えるでしょう。

さて、アルコールの話から離れて、今回は、「よく噛んで食べましょう」という話題を。
よく噛んでゆっくり食べることで、満腹中枢が刺激されて、食事量が少なくて済み、食後の血糖や中性脂肪上昇を抑えられる、というもので、昔から言われてきた基本的な食事療法であるのに、実行できない人が多い、といつも感じています。

原因の一部は仕事量が多くてゆっくり食べる暇がない、ということや、単純にせっかちな性格、といったところですが、ほとんど噛まずに食べられる柔らかい料理が多いことも挙げられます。
なので、よく噛まないと食べられない、固い食材を食べることもお勧めしています。
タケノコ、レンコン、わかめ、こんにゃく、タコなどはいかがでしょうか。

さて、これに関連して、「ガム噛みダイエット」なるものがあることをご存知でしょうか。
ちょっと小腹がすいた時に、ガムをひたすら噛み続けましょう、というものです。
ガムは1個あたり1から9キロカロリーほどですが、1回噛むことで消費するエネルギーが5カロリーほど。
実験してみると、ガムを噛むのは1秒に2回ほどのペースで、ガム1個が9キロカロリーとしても、15分噛み続ければ消費してしまいます。
私の場合、1時間でも噛み続けていられるので、ダイエット効果あり、となります。

これでほかのおやつの摂取量が減れば、もっとよい結果が得られます。
まあ、ガム噛みを食事療法と呼ぶのが適切でない、とすれば、ダイエットの本来の意味からは外れることにはなりますが(2011/09/23ブログ参照)。

ガムには、他にもメリットがあります。
唾液が出続けると思いますが、これで口の中が清潔に保たれやすくなります。
緊張で口が渇いているようなときには、口の中の歯周病菌が増殖しますが、歯肉の慢性的な炎症は、炎症性サイトカイン分泌を介してインスリン抵抗性を引き起こすことが知られており、糖尿病を発症させたり、悪化させたりする原因のひとつです。
ガム噛みで、これを改善することも期待できます。
歯の衛生もからめて言えば、キシリトール入りのガムは、カロリーも低いし最適です。
ついでに言えば、ガムの代わりに焼いたスルメも、おやつとしては最適です。

もうひとつ、糖尿病からは脱線しますが、逆流性食道炎で、いつも胸やけがしたり、ときにひどい咳き込みをしてしまう人も、ガムでかなり改善が期待できます。

世間には、いろいろな健康法があるものです。
表題のように、あまりせっかちにならずに生きてゆきましょう。

愛知県名古屋市千種区にある内科で食事療法による高血圧や糖尿病治療ならむらもとクリニックへ

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