2011/08/08記 松田直樹選手の訃報

2011/08/08記 松田直樹選手の訃報

2011年08月08日

サッカーの元日本代表、松田直樹選手が2011年8月2日に心筋梗塞で倒れ、8月4日に亡くなりました。
あまりにショッキングな出来事でした。まずはご冥福をお祈りします。

それ以来、AEDをもっと設置しないといけないとか、サッカーをはじめスポーツ選手の心臓検診をすすめるべきとか、波紋を呼んでいますね。
思えば、ジャイアンツの木村拓也コーチが、くも膜下出血で亡くなったのが、2010年4月7日でした。
その後は、脳ドックの希望者が激増した、と聞いております。
今回は、心臓検診を受診されるかたが増えるでしょうか。

それにしても、松田選手のような若いアスリートが、ウオーミングアップ中になぜ、心筋梗塞をおこしてしまったのか。
ネット上にはすでに、上行大動脈解離に伴った冠動脈閉塞ではないか、など様々な書き込みがあります。
これについては、推察するよりありませんが、私は冠状動脈自体の解離であったのではないか、と考えています。

2002年7月にミスターチルドレンの桜井さんが、小脳梗塞で一時活動を休止されたことを覚えておられますか。
復帰後に桜井さんは、後頚部に突然痛みがつつーっと走り、その直後に、経験したことのない強いめまいに襲われた、と語っておられますが、これはまさに椎骨脳底動脈解離であることを示唆する症状です。
血管の解離は、動脈硬化のない若い人にも突然おこることがあり、今回の松田直樹選手も、これと同様に冠状動脈の解離だったのではないかと私が考える理由がここにあります。

従って、(断定できませんが)タレントの松村邦洋さんが、マラソン中に心筋梗塞をおこしたことと、今回の松田選手の心筋梗塞とは、全く原因が異なる、と考えます。
しかし、このようなことは事前に予測できるものではなく、当院の患者さんには、松田選手のことは、とても不幸なことだが、まれなことがおこってしまった、と説明しております。

皆様には、まずは当面必要な治療だけは、しっかり続けていただきたいと願っています。

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