2012/05/03 炭水化物と糖質@名古屋 内科

2012/05/03 炭水化物と糖質@名古屋 内科

2012年05月03日

ゴールデンウイーク真っ最中ですが、なぜか最近、悲惨な交通事故のニュースが続いています。
他人事とは言えない問題で、みなさんも気をつけて下さい。

前回の続きですが、我々は糖質をいかなる方法でとるか、についてです。
これは結構重要な課題で、日頃から血糖指数(グリセミック指数、GI値)が低いものを主食としておけば、2型糖尿病の多くは予防できると思われるためです。

現在われわれの多くが主食としている精製米(白米)の血糖指数(グリセミック指数、GI値)が比較的高いことを、前回述べました。白米の実際のGI値が84であるのに比して、玄米のGI値は56で、主食とするのに優秀な食材と言えます。

しかも玄米ならば白米に比して食物繊維は3~6倍、ビタミンB1は約5倍、ビタミンB2は約2倍、ビタミンEは約6倍、鉄やリンは約2倍摂ることができるのに、惜しいと思われませんか。
精製米がこれほど流通せず、玄米が主であればよいのに、と、素直に思います。

ここで食物繊維の話に戻りますが、炭水化物と糖質の違いはなんでしょうか。
答えは、炭水化物とは、糖質と食物繊維をあわせたものです。
我々は、食物繊維は積極的に摂るべきですが、その際、ほぼ必然的に糖質も摂ることになります。
しかし、この糖質だけは、摂取過剰になるとよくないわけです。

ですから、精製することによって食物繊維の多くが失われてしまっている白米という食材は、主食とするのにあまり適していない、と考えます。
玄米は食物繊維が豊富で、その影響でGI値も低いわけです。
健康志向ならば、ぜひもっと玄米を食べましょう。
長くなりそうなので、とりあえず、これまで。次回も玄米と食物繊維の話題の予定です。

愛知県名古屋市千種区にある内科で食事療法による高血圧や糖尿病治療ならむらもとクリニックへ

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