2013/05/04 糖尿病学会の提言を受けて @名古屋 内科

2013/05/04 糖尿病学会の提言を受けて @名古屋 内科

2013年05月04日

ゴールデンウイーク中ですが、いかがお過ごしでしょうか。
当院も暦どおりの営業で、今はのんびりしております。
今日も行楽日和でした。散歩には最高の季節です。

さて本題です。もう1か月半ほど前のことですが、平成25年3月18日づけで、日本糖尿病学会が、ある提言を発表しました。
「極端な糖質制限食は薦められない」というもので、新聞にも掲載されました。
気になった方も多いのではないでしょうか。

そこで、万が一の誤解を解くために、当院の見解のまとめを述べたいと思います。
日本糖尿病学会の提言は、誠に常識的なもので、賛成です。
極端な糖質制限食は、長期間続けるとよくないことが推察されており(2012/12/24ブログ参照)、2年も続けたらダメ。
万が一の安全のためには、半年までくらいがよいと思います。

ローカーボダイエットといっても、糖質制限の「度合い」がいろいろで、①緩やかローカーボから②中等度のローカーボ、③厳しいローカーボ、と3段階に分かれます。
今回、否定されたのは、③厳しいローカーボダイエットです。
私の医院で実行している「糖質制限食」は①緩やかローカーボが中心で、場合によって②を採用することがありますが、日本糖尿病学会の提言に反するものではありません。
ところが、③厳しいローカーボダイエットを糖質制限食と呼ぶ向きもあるため、誤解を生んだかも知れません。

ある時期から、私のブログで主に糖質制限食という言葉を使い始めたが、これには理由があります。
制限すべきは糖質で、食物繊維はむしろ積極的に摂りたいものであるので、穏やかローカーボダイエットであっても、あえて糖質制限食と表現したわけです。

ですから、学会の提言を受けても、当院の方針に、ゆらぎは全くありません。
大事なことは、続けやすい食事療法であること。
また、外食などでも実行できることだと考えています。
私が考える、糖尿病治療の未来につながる食事療法とは?
また肥満があるが、健康な人が実行すべき食事療法とは?
これが次の課題です。食事療法の話は、全く終わりがない、と感じます。

愛知県名古屋市千種区にある内科で食事療法による高血圧や糖尿病治療なら
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